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最新情報

2017.12.10アート井戸端企画「被爆樹木について、今について、未来について語ろう」

【トークイベントのお知らせ】 
被爆樹木の「影」を撮り続ける写真家の浅見俊哉さんのイベントに参加させていただくことになりました。浅見さんのFacebookページより紹介文をそのまま掲載します。

<SMF 12月アート井戸端企画> 
「被爆樹木について、今について、未来について語ろう」 

被爆樹木を知っていますか? 
1945年8月6日8:15。被爆してもなお今も生きている樹木がヒロシマには約170本あります。

被爆樹1本1本を訪ね歩き、その木について紹介するとともに、被爆当時の記憶のある方々や「被爆樹木」を守っている方々のお話しも伺ってまとめた「被爆樹巡礼」の著者で文筆家の杉原梨江子さん

東日本大震災を契機に、広島を訪れ、 2012年より毎年被爆樹木の「今」をフォトグラム( カメラを使わない写真)で表現している写真作家の浅見俊哉さん

2人のお話を聞きながら、「被爆樹木について、今について、 未来について語る」時間になります。
ぜひ皆様お誘い合わせの上、ご来場いただければ幸いです。

▼日時:2017年12月10日(日)14:00-16:30 
▼会場:埼玉県立近代美術館3階講座室
〒330-0061埼玉県さいたま市浦和区常盤9-30-1 JR京浜東北線 北浦和駅西口より徒歩3分
▼入場無料
▼お問い合わせ:SMFアート井戸端会議担当:浅見(shunya .asami@iloud.com)
▼詳細:浅見さんのFacebookイベントページをご覧下さい。
https://www.facebook.com/events/1203541689748072/

【報告と感想】 
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  浅見さんは被爆樹木の「影」を撮り続けるアーティストだ。ヒロシマの影を残した人(広島平和資料館に影が残る石が展示されている)と重なり、心に響くテーマだと思う。何よりも写真が美しい。「原爆」からはかけ離れた世界にも感じる。しかし、彼の写真を見た人が、その美しいヤナギの葉に心惹かれ、じつはそれが"原爆投下後に再び芽吹き、今も生き続ける木"であると知ったとき、どう感じるのか? 焼け野原に芽生えたと感動するのか、被爆した木?とぎょっとするのか。「こわい」と言った人もいると聞いた。放射線の影響を考えての発言だろう。どんな感想にせよ、「原爆」に関心をもっていただくきっかけとして、すばらしい作品だと私は思う。だからこそ、今回「一緒にクロストークをしていただけませんか?」と依頼にすぐにOK のお返事をした。
トークでは、前半で私が「被爆樹とは何か?木のそばで何が起こったか」を被爆の特徴(ヤケド痕、ウロ等)がよくわかる木々を中心に紹介、後半では浅見さんが「アートとしての被爆樹木」について語られ、残りの時間で2人の対談という流れであった。
浅見さんとのお話はとてもおもしろかった。私自身、1人黙々と、被爆樹木を追い続ける取材のなかで感じていたことを、浅見さんも感じられていたことに、ホッとするような、勇気をいただくような気もした。いちばんへこむ言葉として、被爆樹木を通して原爆を伝えることに対し、「軽い」「甘い」「真剣に考えていない」というご意見がある。浅見さんも個展の時などに同様のことを言われていたと知り、ああ、やはり同じような反応はあるのかと納得した。そういう心傷つく意見に対し、浅見さんがどう向き合っていったか、そんな話も聴くことができて、本当によかった。同じテーマをもつ人がいることの心強さを感じたクロストークであった。
声をかけてくださった浅見さん、SMFアート井戸端会議のみなさま、貴重な機会をありがとうございました。